国土交通省が発表した都市部の鉄道の混雑率調査の最新版(2021年度調査)から、混雑率ワースト10を紹介します。 例年は、東京メトロ東西線やJR総武線各駅停車など首都圏の路線が混雑率上位を占めていましたが、コロナ禍におけるテレワークの普及などが影響し、「顔ぶれ」ががらりと変わりました。 ワースト1は果たして… 混雑率:127% コロナ禍前の2019年度も158%と高い混雑率でしたが、ワースト10外でした。コロナ禍で首都圏の他の路線の混雑率が激減した一方、日比谷線は減少率が低く、ランクインしました。 混雑率:127% 東急東横線の日吉駅とJR横浜線の中山駅を10駅で結ぶ路線。4両編成で運行されていましたが、2022年9月から6両編成の車両が順次導入されており、混雑率の緩和が期待されています。 混雑率:128% ワースト3の常連・東西線が8位に。2019年度の混雑率は199%でしたが、コロナ禍で6割ほどに減少しました。 混雑率:130% 以前から地方路線の中では混雑率が比較的高かった信越線。コロナ禍で首都圏の鉄道利用者が大幅に減った一方で、信越線は高止まりし、2年連続でワースト10入りしました。 混雑率:131% コロナ禍で他路線の混雑が緩和する中で、三田線の順位が相対的に浮上し、2年連続のワースト10入りです。 混雑率:132% コロナ禍で各路線の混雑率が軒並み減少したなか、可部線は逆に混雑が激化した路線です。2019年度の122%から10ポイント悪化し、今回132%になりました。一度は廃止された可部~あき亀山間が2017年に地域住民の要望で復活開業し、鉄道利用者数が伸びたことが影響しています。 混雑率:132% コロナ禍前の混雑率は183%(2019年度)で、「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」(国土交通省の定義)ほど混み合っていた埼京線。数字上、以前ほどの混雑ではなくなりましたが、朝夕の実際の混雑はどうでしょうか。 混雑率:137% 前回調査より4ポイント悪化しましたが、順位は変わらず3位。南浦和駅は京浜東北線の途中始発のため混雑が激しい駅です。 混雑率:140% 2位は、コロナ禍前の状況を考えると異例の、地方の私鉄。2両編成で運行されている上、全線単線のため本数も少ないことが混雑率を上げているようです。 混雑率:144% 日本で最も混んでいる路線は、日暮里・舎人ライナーでした。日暮里駅〜見沼代親水公園駅を自動運転で結ぶ、東京都交通局の新交通システムです。 2008年の開業後、沿線の住宅開発が進んだうえ、編成が短く車両が小さいことが混雑の要因の一つになっています。東京交通局は2019年、車両をロングシート化して定員を増やし、輸送力を強化する方針を示しました。

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