東京23区でも最大10センチの積雪が予想され、10日午前に都内に大雪警報が発令されました。SNS上では今後の混乱を予想し、「帰宅難民」がトレンド入りしています。 夕方から雨に変わる可能性もありますが、帰宅時間帯には公共交通機関が大きく混乱するおそれもあり、11日朝にかけ、鉄道の運行や、道路の積雪・凍結、高速道路の通行止めなどに注意が必要です。 過去の大雪時には関東地方で立ち往生も頻発しました。積雪・凍結路でスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)やチェーンなどの滑り止めを使わず、ノーマルタイヤで積雪・凍結した道路を走るのは法令違反となるため、絶対にやめましょう。

大規模な立ち往生が…

そのうえで、ドライバーに対してはできる限り車での外出を控えるとともに、「冬タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備の携行」をするよう呼び掛けています。 雪道での運転では、急ブレーキ、急ハンドル、急発進など「急」のつく運転は禁物。慎重な運転を心がけ、車での不要不急の外出は避けましょう。 なお、慣れない大雪時は車の運転だけではなく、バイクや自転車、さらに歩行時にも転倒事故などの危険性があるため、同様に不要不急の外出は控えるようにしましょう。

積雪がなくても…

一見すると単に路面が濡れているだけのように見えるため、思わぬ事故につながりやすく、スタッドレスタイヤでもスリップの恐れがあります。 JAFは「雪・雨・氷のない晴れた日も、気温が氷点下に近い日は気を付けましょう」と呼びかけています。

ノーマルタイヤは「凍結路」でも法令違反に

運転者の義務を定めた道路交通法71条6号に基づき、沖縄県を除く各都道府県の公安委員会は積雪、凍結時のルールを決めています。 降雪地帯だから厳しい、非降雪地帯だから厳しくない、といったルールの差はありません。たとえば、東京都の場合も、こう決められています。 いずれも、違反すると反則金(大型7千円、普通、自動二輪6千円、原付5千円)が科される場合があります。 それぞれの都道府県ごとの決まりについては、啓発を続けている日本自動車タイヤ協会のホームページにまとめられています。また、冬用タイヤの必要性に関する情報も掲載されています。 同協会の担当者は、以前のBuzzFeed Newsの取材に対し、こう注意を呼びかけています。 「法令そのものがなかなか知られていない一面もあります。降雪地域はもちろん、非降雪地域でも、早めの冬用タイヤ装着が重要です」 「雪が解けたあと、気温が下がり路面が凍結する場合もあります。スリップする可能性もあるので、対策を講じることが必要です」

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